1.初期白内障
水晶体に濁りが出て来ています。
白内障は、水晶体という眼の中にあるレンズの役割を組織が白く濁るために物が見にくくなる病気です。
原因は老化によるものが最も多く、薬による治療では、ある程度進行を遅らせるだけで治す事が出来ませんが、白内障以外に異常がない限り、手術により視力は回復します。
近年では医療技術の進歩により、わずか2mm程度の小さな切開創から超音波で濁った水晶体を細かく砕いて吸い出し、眼内レンズを折りたたんで挿入するという手技が一般的になり、手術を短時間で安全に行う事が出来る様になりました。
2.進行した白内障
水晶体全体がスリガラスの様に真っ白に濁っています。
さらに乱視を矯正するトーリック眼内レンズや遠方から近方まで見える多焦点眼内レンズが開発され、裸眼での視力が以前よりもかなり改善されてきました。
乱視が矯正出来るトーリック眼内レンズは保険適応ですが、多焦点眼内レンズは選定療養といい、通常の診療費以外に特殊な眼内レンズ代金の分の自己負担が発生します(片眼につき約15~20万円程度)。
3.白内障の術後
濁った水晶体を取り除き、眼内レンズが挿入されています。
最近では眼内レンズ代金の上乗せの自己負担が無く、ある程度近方まで見える2種類の新しい眼内レンズが保険適応になりました。
当院では、国内で最も早くからほとんどの症例にこれらの眼内レンズを用いた白内障手術を施行しております。完全に眼鏡不要になるわけではありませんが、半数近くの方は日常生活を眼鏡無しでも過ごせるようになっておられます。
平均的な費用は下記の通りです。
1割負担の場合 | 2割負担の場合 | 3割負担の場合 |
---|---|---|
15,000円 (片眼) | 30,000円 (片眼) | 45,000円 (片眼) |
「日帰り、入院によって金額が変わってきます。」
詳しくは担当医師やスタッフに遠慮無くご質問下さい。